睡眠薬・睡眠改善薬について

睡眠改善薬の成分

薬局で市販されている睡眠改善薬は医師が処方する睡眠薬と違って、穏やかな効き目となっています。そのため薬局の薬は睡眠薬ではなく睡眠改善薬と呼ばれるのです。

 

それでは睡眠改善薬にはどのような成分が含まれているのか見てみましょう。
薬局に売られている通称睡眠薬には主に漢方などの生薬やブロムワレリル尿素さらに塩酸ジフェンヒドラミンなどの成分が含まれています。

 

漢方などの生薬には、鎮静作用と穏やかな催眠作用のある生薬が含まれています。
代表的なものとしてホップ、カギカズラ、チョウトウコウ、カノコソウ、サイコなどがあります。

 

尿素系の成分としては、「ブロムワレリル」や「アリルイソプロピルアセチル」があります。これらの尿素には鎮静作用があります。緊張していたり、興奮していたり、イライラしていたりする気持ちの高ぶりを抑えてくれます。それによって眠気を催すというわけです。一般的に風邪薬や解熱剤などに含まれています。

 

塩酸ジフェンヒドラミンには、催眠作用、鎮静作用があります。この成分はヒスタミンの働きを抑えます。脳に働きかけることで催眠鎮静効果が発揮されます。そのため風邪薬や花粉症などのアレルギーの薬にも含まれています。風邪薬や花粉症の薬を飲むと眠くなるのはこの成分の働きによるものです。

 

以上が代表的な睡眠改善薬の成分です。
薬局で睡眠薬を買おうとするならば最低限これらの成分については知っておくとよいでしょう。薬の正しい知識は、正しい服用につながり、薬の濫用を防ぐことができます。